ファイナンシャルプランナー

ファイナンシャルプランナー

顧客の夢を実現する資産プランのアドバイザー

ファイナンシャルプランナーとは何か?

ファイナンシャルプランナーとは、資産運営の専門家です。

個人の人生の夢や、企業の経営目標などを実現させるためには、どうしてもお金の問題が出てきます。ファイナンシャルプランナーは、金融・保険・税金・不動産などの幅広い知識を活かして、貯蓄や投資のプラン設計や税金対策などを行い、あらゆるリスクをふまえた上で顧客に合った資産設計を提案する仕事です。

ファイナンシャルプランナーの先進国アメリカでは、「良い医師、良い弁護士、良いファイナンシャルプランナーが家庭には必要」と言われます。アメリカは資産運用が活発な国なので、ファイナンシャルプランナーの地位もとても高いものとなっています。一方、日本では資産運用はそれほど活発とは言えません。 日本ではファイナンシャルプランナーとして独立し活動するのは難しいところもあります。

ファイナンシャルプランナーは、顧客それぞれのライフプランに合った資産設計のアドバイスをするために、 顧客の収入・支出、資産状況、家族構成など重要な個人情報を扱います。ファイナンシャルプランナーとしての知識やネットワークはもちろん、高い職業倫理をもった信頼される人柄が要求されます。

ファイナンシャルプランナーの資格は2002年から国家資格になりました。ファイナンシャルプランナーはまだ若い資格ですが、資格誕生から10年ほどで有資格者13万人を突破した注目の資格です。 近年の個人のライフプランの多様化や日本経済の不安定さに伴い、ファイナンシャルプランナーへの期待は高くなっていくと考えられます。

ファイナンシャルプランナーの仕事・収入

ファイナンシャルプランナーの有資格者の多くは、金融商品を扱う企業に勤めています。企業に勤めるファイナンシャルプランナーの収入は、一般企業のサラリーマンの収入と変わりません。

ファイナンシャルプランナーの勤め先としては、銀行・証券会社・生命保険や損害保険の会社、不動産会社などがあります。就職後にファイナンシャルプランナーの資格取得を奨励する企業も多く、ファイナンシャルプランナーへの転職を考えるなら、ファイナンシャルプランナーの資格を取得していると有利です。

また小数ですが、独立開業しているファイナンシャルプランナーもいます。独立して成功すれば年収1,000万円を越すこともあります。
ただ、ファイナンシャルプランナーには独占業務がありません。つまり、ファイナンシャルプランナーの仕事である金融コンサルティングは誰がやってもいいということです。資産運用をしている人は、弁護士や税理士などに相談していることが多いので、ファイナンシャルプランナーの資格だけで独立することは簡単ではありません。

ファイナンシャルプランナーとして独立するなら、税理士や行政書士などのW資格や、有資格者との共同経営をすると仕事の幅が広がります。また 最新の金融商品や頼れる会計事務所を顧客に紹介できるネットワーク作りも大切です。

ファイナンシャルプランナーの資格一覧

国家資格

ファイナンシャルプランニング技能士1級~3級

民間資格

日本ファイナンシャルプランナーズ協会が認定する資格。AFPと上位資格であるCFPの2つに分かれます。CFPは世界に通用する国際資格です。

ファイナンシャルプランニング技能士2級の試験は、AFP資格審査試験と兼ねられています。

銀行・証券・生命保険など金融業会や不動産業界に勤める人ならまずファイナンシャルプランニング技能士2級かAFPを目指しましょう。ファイナンシャルプランナーとして独立開業を目指すなら、国際資格であるCFPかファイナンシャルプランニング技能士1級があると有利です。

ファイナンシャルプランナーの問題点

ファイナンシャルプランナーの仕事の理想は「顧客それぞれのライフプランに合った資産設計のアドバイス」ですが、なかなかうまくいかない部分もあります。

資産運用が活発ではない日本の場合、資産設計の提案料だけで利益を得るのは難しいのが現状です。つまりファイナンシャルプランナーは資産設計を提案し、そのプランに合った金融商品を販売することで利益を得ることになります。

例えば、企業に勤めるファイナンシャルプランナーの場合、どうしても自社の金融商品をすすめる形になってしまいます。それが本当に顧客の資産設計にあったものではなかったとしても、なかなか他社の商品は紹介できないでしょう。自社の金融商品を売るためにファイナンシャルプランナーの資格取得を義務付ける企業もあります。

ファイナンシャルプランナーとして独立したとしても、取引のある企業の商品をすすめることが多くなった場合、中立の立場とはいえません。独立し多くの金融商品を扱うネットワークをもてれば、本当の意味で顧客のライフプランに合った商品を紹介できる、ファイナンシャルプランナーになれるのかもしれませんね。

ファイナンシャルプランナーのなり方・学校と講座