保育士

保育士

子どもの成長を身近に感じられる仕事

保育士(保母・保父)とは

保育士とは、子どもを保育し、保護者に保育の指導をする専門家。
子ども達に、人として生きて行くための、食べる・寝る・排泄するなどの基本的な生活習慣を身につけさせること。また集団の中での遊びを通して、社会性を身につけさせることが重要な仕事だ。

女性が仕事の上でハンデとなりがちな、結婚・出産・育児。それらをすべてプラスに活かすこのできる女性に有利な仕事である。自分の子育てにも役立ち、子育て中に働ける短時間のアルバイト・パートが多いのも魅力の一つ。

少し前から男性の保育士も増え、女性の保育士を保母さん、男性の保育士を保父さんと呼ぶこともあったが、最近は保育士と統一されている。

なお保育士資格は平成15年11月から国家資格になった。

保育士の悩み

保育士を悩ます一番の原因は、保護者との関係といわれる。実際、保育士さんからよく聞くのは、「子どもは好きなんだけど、親と話をするのはちょっと…」 という声。

保護者への対応がうまくできず、辞めていくケースも本当に多い。大切な子ども達を預けている保護者と話をするのは当然のこと。初めからその認識をもっていれば、イメージとのギャップに悩むことも少ないだろう。

これからの保育士の役割

近年、日本の少子化傾向はどんどん進んでいる。このままでは将来、労働力が足りない・高齢化が進む、といった問題に歯止めがかからない。

少子化の原因のひとつに女性の社会進出がある。それ自体はとても素晴らしいことだが、女性の多くは「子どもはいらない」とは考えていないはずだ。
「仕事をしたい。子どももほしい。」そう考えている女性が多いだろう。

今後必要なのは、働きながらでも安心して子育てができる社会である。
・安心して子どもを預けられる場所の完備
・仕事と子育てを両立できる環境の整備
これからの社会を築くために、保育士の果たす役割は今後大きくなる。

保育士の仕事と収入

保育士の収入は、保育所勤務の初任給で17万円くらい。 収入はけっして高くはないが、子どもが好き・自分の子育てにも役立つといった理由から、不動の人気職である。

保育士の多くは、児童福祉施設で仕事をしている。
児童福祉施設には14の種類があり、「保育園・乳児院・児童養護施設・障害児関連施設」などが含まれる。自分が保育士としてどんな保育をしたいのかを考えて、職場を選ぼう。

他にも保育士の職場として、映画館や美容室での託児所・無認可保育所・ベビーシッターなどがあるが、その保育の質はピンキリ。

無認可保育といっても行政の支援がない地域で、きちんとした保育をしている施設もあれば、文句を言えない子どもに対し適当な保育をしている施設もある。しっかりと自分の目で判断してほしい。

保育士の仕事は、年齢に関係なく体力の続く限りできるので、結婚後、旦那の扶養の枠内の時間でパート勤務をする主婦も多いのが特徴。(扶養の枠内の時間…これを超えると税金がかかる)

保育士のなり方・学校と講座

保育の仕事は資格がなくてもできるが、保育士を名乗るためには保育士資格が必要。
保育士の資格の取り方には、主に2つのコースがある。

1.国が指定する短大を卒業すれば無試験で保育士資格がもらえる。保育士資格を取るための一番の近道。 また学校によっては、保育士と幼稚園教諭のダブルライセンスも可能。
2.保育士試験に合格する。大学や短大を卒業しているか一定の実務経験があれば、受験資格が得られる。
ただ、保育士試験は受験科目が多く、実技試験もある難関試験。独学での合格は難しい試験なので、保育士への転職のため、働きながらスクールで学ぶ女性が多い。

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