弁理士
特許の時代に注目される、知的財産の専門家
弁理士の仕事と収入
弁理士とは、特許の出願を代理したり、知的財産を保護する、法律系の資格です。
弁理士事務所で仕事をするのが一般的で、企業や個人の特許出願をサポートします。弁理士事務所の大きさは、個人経営の事務所から従業員数は百人を超える大手事務所まで様々で、年収も500万~1500万円くらいと、働き方によって大きな幅があります。
弁理士事務所ではなく、大手メーカーの特許部や知的財産権部などに就職し、企業内弁理士になるケースもあり、近年注目されています。
独立したり、弁護士や司法書士といっしょに共同事務所を構えたりするケースもありますが、資格取得の難易度に見合った収入を得るのは簡単なことではありません。
弁理士の資格
弁理士の資格は、取得後も日々勉強だとよく言われます。
毎年のように改変される法律、日々進歩する先端技術、複雑化する知的財産権、グローバルな語学力。業務内容自体は地味な仕事ですが、複雑化するこれからのビジネスに必要不可欠な分野といえるでしょう。
弁理士のなり方・学校
弁理士になるには、弁理士試験に合格する必要があります。受験資格はありません。
弁理士試験は、1999年頃から合格者枠が拡大したり、2008年には試験免除制度がゆるくなったりして年々受けやすくなっています。
とはいえ、超難関資格が難関資格になった程度。独学での合格は難しく、スクールに通いながら3~5年で合格するのが一般的です。
弁理士事務所に勤務しながら試験勉強をするケースも少なくありませんが、試験内容と実務内容には大きな隔たりがあるので、気持ちの切り替えと学習時間の確保を心がける必要があります。